【WCS2018】ギルガルド入り雨ビートダウン
【雨ギルガルド】
成績:International Challenge January 最高1753(24勝4敗)
その後:消息不明
シャンディさんのパーティと6匹被りだったので、併せて読んでみると面白いと思います!
リンク☞ http://chandyholmes.hatenablog.com/entry/2018/02/10/105312
ポケモン名 | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 特性 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ペリッパー | きあいのタスキ | ぼうふう | しおみず | おいかぜ | まもる | あめふらし | |
ルンパッパ | ミズZ | ねこだまし | ハイドロポンプ | エナジーボール | まもる | すいすい | |
ラグラージ | ラグラージナイト | たきのぼり | じしん | れいとうパンチ | まもる | げきりゅう→すいすい | |
カプ・コケコ | こだわりメガネ | かみなり | ボルトチェンジ | マジカルシャイン | めざめるパワーどく | エレキメイカー | |
ボーマンダ | ボーマンダナイト | すてみタックル | おいかぜ | あまごい | まもる | いかく→スカイスキン | |
ギルガルド | カクトウZ | シャドークロー | せいなるつるぎ | つるぎのまい | キングシールド | バトルスイッチ |
構築経緯
レートでいわゆる「限界雨(ペリッパー、ルンパッパ、ラグラージ、キングドラ、ニョロトノ、ナットレイ)」が結果を残しているのを見て、雨ビートダウン構築がレート形式に向いていると感じたので構築することを決めました。
良いアイデアが無いかと某ダウンを観ていたところ、これをベースにキングドラではなくカプ・コケコを採用しているパーティが見受けられ、それを観ていると「ペリッパー、ルンパッパ、ラグラージ、カプ・コケコ」という選出が雨ビートダウンにおいて最もパワーの高い選出だと感じたので、この4匹を軸とするアイデアを拝借してスタート。
次に環境に存在する可能性が高く、かつこの4匹で対応しにくいポケモン・構築を考えた結果として①カミツルギ、②カプ・ブルル、③ナットレイ、④雨ミラー、⑤エルフーン+リザードン+ジャラランガ、⑥トリックルーム+バンギラス、カビゴン、⑦ラッキーなどが挙げられたので、
①②④⑤を満たすポケモンとしてボーマンダ
①③⑥⑦を満たすポケモンとしてギルガルド
という2匹を補完枠として採用しました。
個別解説
【ペリッパー おくびょう 135-49-121-147-90-128】
ニョロトノではなくペリッパーを採用した理由は草タイプに対する打点を持てるから、「おいかぜ」によってカプ・コケコを立てるプランが強力な勝ち筋であるからという2点です。
カプ・レヒレやカプ・ブルルに極力先制したいため、またあらゆる相手に対して「おいかぜ」を展開できる可能性を上げるため、性格はおくびょうとしました。カプ・レヒレの素早さを118〜120あたりに設定してミラーやペリッパー対策としている構築をいくつか見かけたので、ひかえめでは安心できませんでした。
ぼうふう:メインウェポンとして採用しました。
しおみず:クレセリア、ポリゴン2、シードサンダー辺りを集中で倒すプランを想定して採用しました。しかしH振り程度しか耐久に割いていないクレセリアも多く、ルンパッパとの集中が決まる場面はそこまで多くなかった気がします。「あまごい」「ハイドロポンプ」等も面白いと思いました。「ねっとう」を押す場面は「ぼうふう」でも良い場面が多いと考えていて、採用する気にはなりませんでした。
おいかぜ:相手の「おいかぜ」を打ち消して素早さの優位性を保つために採用しました。
まもる:大事に扱うため。
きあいのタスキ:種族値が低い事から行動保証が無いととても動かす気にはなれないため。
【ルンパッパ ひかえめ 155-81-91-156-120-122】
エースアタッカーとして採用しています。他の「すいすい」アタッカーと比べて致命的な弱点が少ない点、と草打点がある点、「ねこだまし」でテンポをとれる点が優秀です。
ハイドロポンプ:メインウェポン、Zである以上最高打点を撃ちたいため。
エナジーボール:カプ・レヒレ、トリトドンへの打点として。「ギガドレイン」は火力が低すぎるのでマッチしないと判断しました。
ねこだまし:テンポを取れる技。特に初手カプ・コケコ+ルンパッパで展開していく場合に強いと思っています。
まもる:どっちに猫だましを打ってもルンパッパが倒されてしまうような場面で集中を受けることが多いので採用しました。「れいとうビーム」が欲しい場面は大体ボーマンダと対面しているシーンだけなのに対して、「まもる」はルンパッパが盤面に出ている全ての場合において選択肢が1つ増える技であり、こちらの方が勝率が上がるという判断から採用しています。
ミズZ:一撃処理ができるようになるアイテムとして採用しました。
【ラグラージ いじっぱり 183-222-131-103-131-114(メガシンカ後)】
C222ギルガルドのゴーストZ、C200カプ・テテフの「いのちのたま」サイコキネシス耐え
火力は絶対に落としたくないと考えているので振り切りました。
耐久ラインは取り合えずASで運用していた際に、ギルガルドの攻撃を耐えて欲しいと思った場面が何度かあったので上記のラインに設定しました。
またトリトドン+何かの並びをルンパッパの「エナジーボール」と合わせて崩すために素早さはルンパッパより遅くしてあります。具体的なラインを置いている訳ではありませんが、最低限フェローチェの上は取れます。
極稀にメガボーマンダとの同時選出を行うため、特性は「げきりゅう」を選びました。
たきのぼり:メインウェポン、アクアブレイクは覚えないので必然的にこちらに。
じしん:メインウェポン、読みを放棄して打てる全体技である点が強いです。
れいとうパンチ:ルンパッパ、ペリッパーが「れいとうビーム」を採用していない為に基本選出におけるボーマンダの処理が重くなっていること、ボーマンダを出せなかった場合の対カプ・ブルル、モロバレルへの打点が不足することを補うため。
【カプ・コケコ おくびょう 146-108-105-147-95-200】
裏エースとして採用しました。「おいかぜ」下で召喚して殴っていくことを想定していたので当初はひかえめでしたが、実際に構築を回してみると先発で出していくプランが多い事に気付き、それならアーゴヨンやメガボーマンダに先制する必要があると感じたため、これをおくびょうに変更しました。最近流行りのリザードンYの「ねっぷう」耐え配分にするか悩みましたが、相手を倒す事で結果的に生き残る展開を狙う構築だと思っているので、1ダメージも妥協できないと考えCS振り。
かみなり:メインウェポン、雨パなら採用しない理由が無いと考えています。
ボルトチェンジ:初手でリザードンYやバンギラス相手に展開する場合に必要な技で、後出しじゃんけん的に天候を取りに行ける点を評価しています。
マジカルシャイン:ジャラランガ、サザンドラへの打点として必須です。
めざめるパワーどく:「こだわりスカーフ」カプ・ブルルとのラスト対面を想定して採用しました。貸してくれたほこくんありがとう(1勝) ただ泣きながら「10まんボルト」でも削り切れるバンギラスに「かみなり」を押さざるを得ないような展開が頻発したので、「10まんボルト」の方が良かったような気もしました。
【ボーマンダ ようき 171-197-150-126-110-189】
構築単位で重いカプ・ブルル、カミツルギ、ジャラランガ辺りを対策するため、またラグラージが全く刺さらない雨ミラー等に選出するために採用しました。陽気AS、陽気DSベースのどちらを採用するべきかでさんざん悩んだ結果として、今回は陽気ASでの採用に至りました。火力があることで威嚇込みでもジャラランガを倒せたり、Hに振って油断しているメガゲンガーを高確率で一撃処理出来たり、ムーンフォースを押してくるエルフーンに先制出来たりとジャラランガ系の構築タイプには強い型になりましたが、Dに振っていないために雨に対して先発に出しにくくなってしまい、結果大会でも5匹ミラーの試合を落としてしまった点は良くなかったです。
すてみタックル:A197と合わせて威嚇込みでもジャラランガを処理できる点、ミミッキュを一撃処理できる可能性が高い点を評価しています。
あまごい:リザードン、バンギラスへの切り替えしとして。ルンパッパと並べればスムーズに「あまごい」→「水タイプの技」という動きを取ることができます。そもそもリザードンを縛れる構成なのにこの技を採用しているのはボーマンダ+ルンパッパvsリザードン+クレセリア(天候晴れ)の対面で「まもる」+「こごえるかぜ」を撃たれる展開に対応するためでしたが、特に有効に働かなかったので正直他の技で良かったと思います。
おいかぜ:相手カミツルギ、リザードン、エルフーンの「おいかぜ」に一方的な展開を許さないために採用。特にエルフーン+ジャラランガ構築に対しては、お互いに「おいかぜ」が吹いている状況以外で前衛を倒すとジャラランガZを通され全抜きされてしまいますから、採用理由からして必須の技だと考えています。
【ギルガルド ゆうかん 167-112-170-70-171-58】
雨構築に対して確実に選出されるであろうナットレイ、カミツルギ、トリックルーム+カビゴンorバンギラス展開へのカウンターとして「カクトウZ」ギルガルドが最適だと考え、採用に至りました。一般的な雨パーティの場合この枠にはナットレイが入っていることが多いと思いますが、ナットレイはカビゴン構築のお供に採用されがちなガオガエンやヒードランに綺麗に刈り取られてしまう展開が多く、どうも私にはうまく扱えなかったのでそれらのポケモンの攻撃を一発耐えることができ、逆に打点を持つことすら可能なこのポケモンを採用しました。
選出機会は多くありませんでしたが、出した試合は活躍してくれました。
素早さは、「トリックルーム」下でガオガエンやバンギラスを処理するために最遅である58に設定。
シャドークロー:クレセリア、ミミッキュを倒す必要があると考え採用しました。
つるぎのまい:ラッキー系統に絶対負けたくないと考え採用、インターネット大会でのストレス軽減に役立ちました。それ以外の相手に対しても押せる場面が多々あった(ex.カプ・コケコを選出しない場合の対テッカグヤのラスト対面等)ので悪くない選択でした。
キングシールド:カビゴンの「10まんばりき」、ナットレイの「はたきおとす」等に隙を見せないために採用しました。
選出など
基本選出を軸にその場で適宜考える形を取っていましたが、
数が多いであろうリザードン入りに対してのみカプ・コケコ+ルンパッパの形で決め打ちをしていました(カビゴン+クレセリア+ナットレイ入りを除く。)
初ターンはリザードンY方向に「ボルトチェンジ」+隣に「ねこだまし」を選びます。
守られた場合の次ターンはリザードンが引くことを想定して隣に「ボルトチェンジ」を押しながら、リザードンの隣がカプ・コケコやカミツルギのようなルンパッパを縛りうるポケモンの場合は「まもる」、クレセリア・ギルガルドのような集中で倒せるポケモンの場合はペリッパーを出しつつ「ハイドロポンプZ」を集中するところまで決め打ちしていました。
雨を使うことに苦手意識があったのでその点が解消できたのは良かったです。
特に雨メガラグラージに関しては全メガシンカポケモンの中でも最高レベルのスペックがあると感じました。
また「カクトウZ」ギルガルドの感触もかなり良かったです。自分自身のナットレイの扱えなさに辟易して採用したポケモンでしたが想像以上に働いてくれました。
おわり